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お知らせ

廃棄物処理・リサイクルIoT導入促進協議会と廃棄物資源循環学会情報技術活用研究部会が共同し、関係者から成る「廃棄物処理・リサイクルにおけるDX推進のための研究会」は、廃棄物処理・リサイクルに係るDX推進ガイドラインを策定しました。

本ガイドラインは、廃棄物・リサイクルビジネスにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現やDXを実現させる上で経営の在り方と進め方を明確にしており、各社が今後、DXを推進する上での一助となることが期待されます。

 

1.策定の背景

デジタル化の推進が国全体にとって喫緊の課題となる中、廃棄物・リサイクルビジネスは、廃棄物の適正処理と循環型社会形成推進という重責を担うインフラであるにも関わらず、その業務効率化や生産性向上に資するDX促進が停滞しています。

今後、廃棄物・リサイクルビジネスが業界として持続可能な成長を遂げていくには、DXの推進によりデジタル技術の活用による事業継続性強化と抜本的な生産性向上、すなわちエネルギー効率の向上を行いつつ、脱炭素社会・循環経済に資する価値提供を行う必要があります。これにより、DXと脱炭素への転換によるビジネス変革であるグリーントランスフォーメーション(GX)の両輪で進めることで旧態依然たる業界構造を打破することが求められています。

そこで、デジタル化における業界の底上げを狙い、各社がDXの実現を図るため、研究会が廃棄物リサイクルビジネスのDXに関する課題やDX推進の方向性、具体的措置等について検討を行い、廃棄物・リサイクルビジネスのDX推進を図ることを目的とし、本ガイドラインを策定しました。

 

2.本ガイドラインの特徴

DX推進に当たっては、業界の底上げという視点が重要と捉えており、「DXとは何か分からない。」、「DXは何からどう始めればいいか分からない。」、「イニシャルコストが大きいものには手が出ない。」といった中小企業でもDXに対する理解及びDXを始める第一歩として活用することができます。

DX推進に当たり、経営トップが経験や勘に基づく決断ではなく、しっかりデータの裏付け取って意思決定を行う必要があることから、データドリブン経営を推奨しています。DX推進は経営層のミッションであるため、経営トップの意識改革の一助となることを期待して、経営層向けの内容としました。

加えて、廃棄物処理・リサイクル業者各社がDX・GXにおける自社の現状と今後取り組むべき事項を把握するためのツールである「DX・GX推進指標」及び自社のDX・GX達成度を診断できる「WEB診断プログラム」を作成しています。

 

3.今後の展開

本ガイドラインを広く活用していただき、各社におけるDX推進に資するよう、研究会で広報活動をしていきます。さらに、本ガイドラインを簡潔により分かりやすく読んでいただくため、パンフレットといった簡易版の作成を検討しています。

 

廃棄物処理・リサイクルに係るDX推進ガイドライン~処理事業者編~は下記からダウンロードしてください。

廃棄物処理・リサイクルに係るDX推進ガイドライン~処理事業者編~(本文)

廃棄物処理・リサイクルに係るDX推進ガイドライン~処理事業者編~(概要)

※環境新聞にも掲載されました。ダウンロードはこちらをクリックしてください。

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